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2016年9月 8日 (木)

やれやれだな(16年9月8日)

 昨日、今日と、自分がダウンしてしまい、辛くも病院に行っただけ。今回東京に滞在する時間が長い分、色々やろうと思っていたことがあるのだが、まだひとつもやれず。何れも+アルファなのだから、無理することもないのだが。

 今日は峠三吉の「原爆詩集」を読んだ。峠三吉といえば、「にんげんをかえせ」が有名だが、これは「原爆詩集」の「序」に当たる部分なのだ。こんなことも知らなかった自分の無教養ぶりを恥じる。これは導入部としての詩であり、ここからグサリグサリと言葉が差し込んでいく。彼自身がヒバクシャでありながら、個人を超えて、時代を超えて、世界をめぐることばが、すさまじい。

 詳しくは、何度も読まなければ書けないが、私はこれまでにヒロシマに向き合ってきたのか、戦争に向き合ってきたのかと思うと、唸るばかりだ。あとがきの中で、彼は「私は言っておきたい。こうした私に対する圧迫を推進しつつある人人は全く人間そのものに敵対する行動をとっているものだということを。/この詩集はすべての人間を愛する人たちへの贈り物であると共に、そうした人人への警告の書でもある。52年5月10日 峠三吉」

 ここで彼が触れていることは、50年から始まった朝鮮戦争と日本の「独立」の時代の中で、再び戦争に向かう時代に逆戻りしつつあるとの認識を示し、こうした勢力からの圧迫が強まっており、重大な時間に入っていることを警告しているのだ。

 確かに私も朝鮮戦争をめぐる反対運動の経過や文献を殆ど知らないまま、読まないままに来ている。またこの時代は、日米政府が、様々な密約を交わし、日本が米国に従属することを約束していく時代と重なり、沖縄を切り捨てていく時代と重なっている。ここに①日米関係、②米日韓―朝鮮半島をめぐる関係、③米日・沖の関係が3重に重なっていたはずだ。また、この3つを貫いて安保と核をめぐる関係があった、否、あるのだ。

 というシビアな関係を突きつけられているのだが、それから64年の歳月が経ちながら、私達はこの体たらくなのだ。

 何故なのかについては様々な論点があるだろうが、私達は戦争との向き合い方に失敗してきたのではないかと、私は先の「原爆詩集」を読んで痛感させられたのだ。

 

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